振袖ブログ
こんにちは。すずのき 絹絵屋水戸店の松廣です。
すずのき 絹絵屋水戸店では、季節や各種通過儀礼に合わせた着物などを数多く取りそろえ、茨城県水戸市、ひたちなか市、那珂市、東海村、茨城町、常陸大宮市、常陸太田市、大洗町、鉾田市、笠間市、城里町等の多くのお客様にお越しいただいております。
5月に入り、初夏の装いになってきました。お店にも、浴衣の反物がたくさん入ってきていますが、本日は、先日入荷した、浴衣でもワンランク上!のしぼりの浴衣についてご紹介していきたいと思います。
しぼりの浴衣は、好き嫌いが分かれるようですが、わたしはとっても大好きです。
着物の仕事を始める前までは、あまりその良さがわかっていなかったのですが、今は知れば知るほどしぼりの浴衣やしぼりの着物の良さに惹かれています。
しぼりの浴衣は、有松しぼりが有名ですが、江戸時代から伝わり400年ほどの歴史を持つ日本の伝統工芸品です。
ひとつひとつ丁寧な手作業でくくられていて、その繊細さには本当に驚かされます。
昔は100種類以上のしぼりがあったそうですが、現在は30~40種類まで減ったそうで、この日本の伝統工芸がこのまま廃れてしまうのはとても残念なことだなと思います。
去年、有松しぼりのルーツというか、その良さを知りたくて、名古屋の有松で年1回開催される『有松しぼり祭り』に行ってきました。
情緒あふれる有松の街並みに、しぼりの浴衣を着た方たちがたくさん訪れていて、とても活気がありました。
山車も出ていて
わっしょいわっしょい
わたしももちろん、しぼりの浴衣を着て訪れました。
毎年訪れたいと思うようなとても風情のある雰囲気でした。
今年も予定していたのですが、コロナウイルスの影響で、残念ながら中止になってしまったので、また来年行けたらいいなと思っています。
有松で、しぼり職人として活躍されているおばあちゃんたちにお会いしました。
黙々と、淡々と、丁寧に、糸をくくっていて、素晴らしいなぁとしばし見とれていました。
後継者がなかなか育っていないらしく、この素晴らしい伝統工芸がなくなるのはとても残念なことです。
この伝統を絶やさないために、わたしたちにできることは何だろう・・・
このすばらしい伝統工芸品の良さを伝えること、そして、しぼりの浴衣をお仕立てすること、なるべくたくさん着ることかなと、わたしなりにできることはそんなものですが
有松しぼりは、肌触りがとても軽く、気持ちよくて、ふんわり優しい感触が好きです。
茨城の水戸から、名古屋まで、有松しぼりの浴衣を着て、往復してみました。往路バスで帰り新幹線でしたが、思ったほど疲れませんでした。
有松しぼりの浴衣の下に、夏用の襦袢を着て、帯は博多の夏帯を結び、足袋にお草履で出かけたのですが、有松しぼりのふんわりとした感じがよかったのかなと思います。
しぼりの浴衣に長襦袢を着て、夏着物風にして着るコーディネートが好きです。他の綿浴衣では、あまりしないのですが、しぼりの浴衣は、着物風に着るとしっくりくるのです。
自宅で気楽にお洗濯もできるのもいいです。ネットに入れて、おしゃれ着洗いで洗っています。大きめのハンガーに乾かすと、すぐ乾くので、お手入れも簡単です。
これから、一生ものの浴衣をお探しの方には、しぼりの浴衣おすすめです。夏の浴衣としても、夏着物としても。
そして、もし、機会があれば、ぜひ、名古屋の有松にも行かれるといいですよ。
毎年6月の第1土日に有松しぼり祭りを開催しているようなので。
わたしは、水戸→伊勢神宮→有松→水戸と強行プランで行ってきました。
こちらは伊勢神宮(内宮)での写真です。玉砂利を草履で歩いて気持ちよかったです。
日帰りでなかなかハードなプランでしたが、来年は、1泊でまた行けたらと思っています。
しぼりの浴衣は、着物好きの方たちから、『しぼりの浴衣すてきね』と声をかけられることも多いです。
着物が好きだからこそ、その良さがものすごくわかるのかもしれません。
わたしも、じわじわわかるようになってきました。
是非、ワンランク上の浴衣をお探しの方、しぼりの浴衣、おすすめです。
しぼりの浴衣、この風合いがたまりません。
決してお安いものではございませんが、一生ものだなと思っています。
ひとつひとつ、味があり、すてきなので、是非お店で肩にあてて試着してみてください。
ときめくしぼりに出逢えると思います。
今年もしぼりの反物たくさん入荷しています。
ぜひ遊びにいらしてくださいね。
今年は、しぼりの浴衣でおしゃれを楽しみましょう。
絹絵屋でお待ちしています。